ペット可マンションにしたらクレームが殺到!
入居率が悪くなってきたから、ペット可マンションにした。
そしたら、毎日、クレームの嵐!
ある大家さんから聞いた戦いの物語です。
入居率をあげるための苦肉の策!ペット可マンションへの道のり。
建物もだんだんと古くなってきて、空室がなかなか埋まらない。
家賃もこれ以上は下げたくない。
いろいろ悩んだ挙句“ペット可マンション”への変更を決意。
すると、1ヶ月程で入居が決まりました!
これは、幸先がいいスタートだ!
もう満室になったかのように有頂天になっちゃったそうです。
しかし、すでに入居されている方はみんな“ペット不可”で契約しています。
それが、ある日突然「わんわんわん!わんわんわん!!」
真夜中のマンション中に、犬の鳴き声がこだまします。
次の朝、お怒りになった入居者から電話口で怒鳴られます。
そして、勝手にペット可マンションにしたことを宣誓。
エントランスの掲示板にも「ペット可」を大々的に広告。
その日から、入居者からのクレームは想像に難くありません。
ありとあらゆる事をぶちまけられることになります。
仕方がありません、大家さん、悪いのはあなたですから。
“ペット可マンション”賃貸条件の変更はとてもデリケートです。
ペット可に変更してから、大変な労力(心労)と費用も使いました。
一軒一軒、菓子折りをさげて訪ねて回り、賃貸条件変更の書面に署名をもらう。
会えない人には、手紙を出す。
そんなことを数ヶ月繰り返しました。
物理的な対策として、ペット専用フロアを設けることにしました。
そのため、お部屋を移動してもらう必要も出てきます。
当然、その費用も大家さんの負担。
中には、どうしても納得がいかないと別のマンションに引っ越された人も居ます。
本当に、大変な思いをされました。
長期間、入居が決まらない大家さんのお気持ちは、痛いほど分かります。
藁をもつかむ思いだったことでしょう。
ただ、手順を守ればここまでご苦労されなかったはずです。
・ペット可マンション変更への事前説明やアンケート
・賃貸条件変更の同意と了解をとる
・先にフロア分け(ペット飼育エリア)をしてしまう
・同意を得られない入居者への転居のあっせん
・上記が叶わない場合は変更を諦める
賃貸マンション経営においては、安易な条件変更は避けるべきです。
どうしても変更したいのなら、それなりに時間をかける必要があります。
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