地価動向でみる鹿児島の将来予測とは
新型コロナウィルスの拡大がまだ続いている令和3年。
ワクチン接種は徐々に広がりを見せ始めてはいるが、将来への不確実性は高い。
公示地価にも、社会活動・経済活動への不安要素が現れました。
先行き懸念からマイナス46.2へ。下降傾向の鹿児島。
鹿児島の地価動向、過去1年間から将来予測をお天気マークで表してみます。
・雷雨マーク(今)→雷雨マーク(将来)
※雷雨マーク:7段階あるお天気マークの再下位に位置します。
昨年1年も景気が悪かったが、これからも悪くなるという予想です。
〈R2年度→将来の県庁所在地の地価動向〉、以下。
・住宅地:▲43.6→▲51.3
・商業地:▲33.3→▲46.2
景気減速が長期化して先が見通せなくなり、地価も下落していく。
〈R3年地価公示動向:鹿児島県全体〉
・住宅地:総地点193に対して下落・横ばいが172
・商業地:総地点92に対して下落・横ばいが87
〈住宅着工件数〉
・R1年:8,946件
・R2年:7,288件(1月~10月)
※1月~10月ベースで比較すると▲1.5%
供給側に変化もなく、また需要も弱くなっているが地価に大きな影響は見えない。
ちなみに、鹿児島県の地価下落は23年連続である。
一方、最高価格地を見てみる。
住宅地:鹿児島市西田2丁目16番27(㎡/251,000円)+0.4%
商業地:鹿児島市東千石町13番34外(㎡/1,140,000円)▲0.9%
上昇率1位及び下落率最小地点は以下。
住宅地:鹿児島市吉野町3037番10外(㎡/61,800円)+1.3%
商業地:鹿児島市荒田1丁目41番10(㎡/323,000円)+1.9%
区画整理地内や戸建て住宅、マンション適地など人気が底堅いエリアは上昇傾向。
背後にコロナ禍による取引低迷が及ぶエリアは、地価も下落傾向である。
今後、さらにコロナ禍の影響が反映されていくのか。地価の値動きに注目していきたい。
※データ引用:九州沖縄県庁所在地地価動向DI調査より
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