デザイナーズにしたけど、入居が決まらない。~その後のトラブルとは~
空室リフォーム工事のトラブルベスト4。
①工事範囲の認識の相違から起こる工事代金支払いトラブル
➁施工不良(完成度の認識の違い)による代金支払いトラブル
③工事中の近隣トラブル(とくにマンション工事)
④工期のトラブル(やがて施工不良トラブルに発展)
感情的な怒りが金銭問題に発展する
空室を埋めるためリフォーム工事を決断。
ユニットバスを解体してシャワーブースを造った。
ガラス素材を使っておしゃれ感を演出。
ダウンライトを多く取り入れるなど、あちこちに間接照明をつけたり。
工事費用もかけて、お洒落なデザイナーズ風にリフォームしたのに入居が決まらない。
段々、不満がつのる大家さん。
「工事費用が高すぎるんじゃないか」「信用してリフォームしたのに」
工事が終わってから代金の支払いトラブルに発展するケースもあります。
さらには、リフォーム工事をした数年後に水漏れ事故が発生。
「床から水漏れが発生したのは、施工したあんたの会社の責任だ!」
「工事の仕方が悪かったんだ!ただで元に戻せ!」なんて言われる大家さんも。
こうした感情的な怒りが、管理会社や工事業者へ向かいます。
工事中だけに起きるとは限らないクレーム
国民生活センターや消費者センターに寄せられるリフォーム工事のクレーム。
実に、年間30,000件を超えています。
表面化しないトラブルを含めるとこの数十倍になると言われます。
リフォーム施工中や完成時など、いつクレームが起こるとも限りません。
しっかりとした対応で、もやもやを抱えた大家さんの爆発を防ぐことが大切です。
なかには訴訟を起こされ現在も係争中のケースもあります。
信頼関係と契約書がトラブルを防ぐ
トラブルを未然に防ぐ基本。
きちんと、工事請負契約書を結ぶことです。
工事金額も少額だから見積書だけで済ます。これではダメです。
契約書の内容を、大家さんに分かりやすく説明して理解させることです。
こうすることが双方にとってトラブルを未然に防ぐことになります。
■工事請負契約書の重要なポイント
・保障期間、保障内容が記載してあること
・個人情報の同意
・工事中の水道光熱費の支払先がきちんと取り決めてあること
・紛争時の解決方法などの明記(第3者相談窓口の記載など)
・クーリングオフの記載
・工事遅延による違約金や延滞金額の保証内容
・隠れた瑕疵が発覚した場合の対応について
・リフォーム工事保険の加入とその内容
また、完成イメージの違いによるトラブルもあります。
大家さんは素人です。
プロである工事業者は当たり前のように完成時の姿を分かって説明しています。
ここに食い違いが起きて、やがては代金トラブルに発展します。
口頭でのやりとりも、議事録(メモでもOK)としてしっかり残しておきましょう。
やっぱり人と人です
最後にいちばん大切なことです。
感情的なクレームからついには訴訟まで発展するリフォームトラブル。
人としての誠実な対応が、砂漠のなかの水のように乾いた心を潤すことだってあるかもしれません。
電話応対はいつも清々しく!
工事中はしっかりあいさつをする!
近隣とは仲良く、クレームがきたら即対応!
工事にたずさわる者として心掛けておきたいです。
ベストホームはリフォーム工事もしっかりと取組みます。
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