空室にかけられるリフォーム予算はいくらが正しいの?[賃貸経営]
空室対策にはいろんな方法が存在します。
そのなかのひとつ、リフォーム工事。
大家さん、リフォーム予算はきちんと計測していますか。
意外と効果が出ない自己満足の工事はやめましょう
築年数が経過してきてなかなか空室が埋まらなくなると、不安が募りリフォーム工事
でもしてみようかと思います。
この場合の工事は、入退去のたびに繰返し行われる復旧工事とは異なることをオーナーは認識しないといけません。
お金をかければどんな部屋も見違えるようにきれいになります。
念頭に置きたいのは、賃貸経営の経営者であり社長であるということです。
・そのリフォーム工事をして家賃がアップできるのか?
・仮にアップできたとしてどれくらいが妥当なのか?
・工事の時期や期間は適切なのか?
・費用対効果の計測はきちんと出来ているのか?
空室対策におけるリフォーム工事は、お部屋のバリューアップ工事になることです。
デザイナーに頼んでお洒落で豪勢な仕様にしたからと、その工事費用を家賃に転嫁させることは容易ではないです。
差別化したい気持ちは、どの大家さんも同じです。
最近、言われるようになりました。
「ステキより、やすい。」
オーナーの思いの丈を込めたデザイナーチックで格好いいお部屋。
一方、普通に暮らせればいいので安い家賃のお部屋。
圧倒的に多いのは後者の入居者たちです。
大家はマラソンランナー。コスト意識をもって利回りを考える。
賃貸経営は長期戦です。
なので、大家さんはよくマラソンランナーに例えられます。
リフォーム工事もそのかかった費用によって、長期的に見ると収益(利回り)に大きな差が出てきます。
コツコツと経費をやり繰りして、最終的利益(成功)のゴールを目指すことです。
工事を始めるまえに、次の計算式を使って費用対効果を計測してみましょう。
■リフォーム工事費用=(リフォーム後家賃ー現状家賃)÷物件取得時利回り
■リフォーム利回り=(家賃増加分×12ヶ月)÷工事費×100
上の計算式から、やろうとするリフォーム工事を計測してみてください。
まずはじめに、リフォーム工事をすることで見込める家賃を導き出しましょう。
次に、その家賃増加分を利回り計算してください。
利回りが、物件購入時(または新築時)より高ければ工事をするメリットがあります。
・リフォーム利回り≧物件取得時利回り
リフォーム工事を検討されている大家さん、ぜひ試算されてみてください。
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