転勤になりそうだ…自宅を売るべきか貸すべきか悩んでいます[賃貸or売買]
転勤になりそうだ。それも支店の統廃合に伴う本店勤務で県外になる。
100%ではないけれど、もう帰ってこれないかもしれない。
気がかりなのは3年前に購入した自宅マンション。
自宅マンションを売るべきか貸すべきか…。
売却or賃貸のメリット・デメリットを考えてみる
住宅ローンと転勤先の家賃等、住居費の2重払いは避けたいところです。
家計からの持出しは大きな負担になります。
そこで自宅を“売るか”“貸すか”の判断を迫られる状況になります。
判断するにあたって、売却と賃貸のメリット・デメリットを見ていきます。
売却のメリット・デメリット
まず売却するメリットとして一番が、手元資金が確保できるということです。
3年前に購入したのであれば住宅ローン自体もあまり減ってはいませんが、逆に築3年のマンションであれば資産価値も高いと見込まれます。
従って、新築時の価格とはいかなくてもそれに近い価格で売却が見込まれます。
立地によっては、購入時より高く売れるケースも考えられます。
買った金額で売れたら、住宅ローンの残金を支払っても、手元には購入時に支払った頭金分のお金が残ります。
貯金していた頭金が帰って来たとイメージすれば分かりやすいと思います。
もし、利益が出た場合もその売却益が3000万円以内なら非課税になります。
この点もしっかり覚えておいてください。
次に売却するデメリットは何でしょうか。
それは、売却しても住宅ローンが返済できないケースです。
フルローンで住宅ローンを組んでいたり、自宅を担保に他の金融機関からも借金をしている場合は、売却による資金確保は厳しいでしょう。
それでも、手持ち資金を使ってでも売却を試みるのか。
それよりは、早い段階から賃貸への準備をする方が得策かもしれません。
また、転勤先から戻って来てももう住むことができない。
愛着があるマイホームを手放すことのストレス。
これらが売却のデメリットと言えます。
賃貸のメリット・デメリット
賃貸のメリットで、一番は何か?
それは、売却と違って転勤先から戻ってきても再び住めること。
帰って来れるマイホームがあるという安心感はとても大きいものです。
そして、賃貸することによって毎月入ってくる家賃収入。
住宅ローンの返済原資にもなり、場合によっては管理費や固定資産税などの経費を支払って手元にお金が残るケースもあります。
このように、賃貸により資産形成ができることは大きなメリットと言えます。
次にデメリットについて見てみます。
先の家賃収入も借りてくれる人があってこそ。
そうです、賃貸の一番のデメリットは空室によるリスクです。
そして、借り手が見つかり上手く賃貸できたら、次に考えなければなりません。
それが、契約期間です。
いざ転勤先から戻ってきても賃借人が住んでいれば、簡単に出ていってもらうことはできません。
では、何かいい方法はないのでしょうか?
そこで、契約期間を限定する定期借家契約を検討する必要があります。
定期借家契約の場合は、期間が限定されるので安心です。
しかし、一般の賃貸契約と違って定期借家契約はなかなか借手が見つからないことも。
場合によっては、家賃を相場より下げる必要も出てくるかもしれません。
それと、管理費や固定資産税などをずっと払い続けなければならない。
これらが、賃貸のデメリットと言えるでしょう。
急がば回れ。避けたい売り急ぎ、貸し急ぎ。
売却がいいのか?
それとも賃貸がいいのか?
どっちがいいのかを考える前に問うてください。
“どちらが経済的に可能なのか”です。
あなたにとって、賃貸なのか?それとも売却なのか?
その答えは、“どちらが経済的に可能なのか?”
このことを、十分に考えて選択しましょう。
繰り返します。
「どっち」ではなく「どちら」です。
くれぐれも売り急いだり、貸し急いだりしないことがないように願います。
急ぎすぎれば、人間、妥協することにとても柔軟になります。
その結果、相場より安く売ったり(貸したり)して大きく損をするはめになります。
ご家族で、または専門家を交えるなどして良く相談されてください。
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