2021年04月09日
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建物を解体したときに忘れてはならないこと
建物を取り壊しとき、その建物の滅失登記までちゃんとされていますか?
放置しておくといろいろ大変なことに。
目に見える建物と見えない建物の存在。
どちらも完全に解体(抹消)してください。
銀行融資が実行できない場合もあります
「建物の滅失が終わっていませんね。早急に滅失登記してください。」
「登記が完了しないと実行できませんよ。」
銀行の支店長さんから電話がきました。
なにを言ってるんだ!?
すぐに、資料をひっぱり出し確認作業。
対象の土地上にあるのは、対象の建物だけしか謄本にのってない。
共同担保の記載もない。(対象の建物以外に)
「支店長。なにも他に建物ないですよ。別の案件と間違われてないですか?」
支店長「○○○○番の○○、家屋番号の家が残ったままですよ。」
なんと、大昔の家がそのまま登記簿上にあるではありませんか!
土地を切り売りし分筆を繰り返すうちに忘れさられたようです。
さらに、昔は土地の売買は簡単に済ませていましたからなおさらです。
このような不遇な事情が重なってしまいました。
宅地建物取引業者として、反省した取引となりました。
簡単にいかない滅失登記の実情
今回の事案、当然に相続が発生しています。
相続人の探索から始めなければなりません。
ありがたいことに鹿児島から1200キロほど離れた千葉県にお住まいでした(笑)
これは専門家に任せた方が得策だと思い、知人の土地家屋調査士にすぐに依頼。
余計な時間と費用がかかりましたが、無事、滅失登記が完了しました。
無事に、銀行融資も実行できました。
建物を解体したら、きちんと建物の滅失登記申請も忘れずに行ってください。
土地家屋調査士に依頼すると費用は大体3万~5万円くらい。
ちなみに滅失登記は簡単ですので、ご自分でされるのもいいかもしれません。
ご自分でされると費用は0円です。
迫力あるビル解体現場
地中深く基礎があります
更地になると立派な土地です
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