防災・減災のいちばんの決め手は“人間のネットワーク”
毎年、各地で極端な豪雨や台風などが起き、残念ながら多数の尊い命が奪われる。
原因は温暖化などのよる異常気象だと言われている。
この傾向は今後、益々強くなり、現代文明は未曽有の大惨事を経験するのではないかと危惧されています。
行政による防災・減災は限界があると知ること
ある防災行政担当者の言葉。
「今後、果たす役割の大きさは自助・共助が90%、公助は10%程度になる」
防災・減災のための働きには3つある。
①自助=自分の命は自分で守る
➁共助=地域の皆で守り合う
③公助=国や県・市町村など行政が担う
現在は明治時代以降の公共事業の流れによる、行政が実施する公助が大きな役割を果たすようになっている。
私たち市民もその行政に大きく依存しているのが実情であるといえる。
しかし、昨今の激しい気候変動による急激な災害には、もはやハード面の整備だけでは対応しきれなくなってきている。
ニュース映像に流れる自然の破壊力を見れば一目瞭然といえる。
公助の果たす役割は今後も必要不可欠であるが、それだけに頼ることや責任を押し付けることは浅はかな考えかもしれません。
阪神淡路大震災で発揮した共助の力
阪神・淡路大震災のとき崩れた家屋のがれきの下から助け出された人。実に8割以上が“隣近所の救援によるもの”であったと調査結果にあります。
尊い人命を守るため。
自助・共助の仕組みを強化していくことを私たちは考えなければなりません。
その仕組みの基盤になるものが“人間のネットワーク”です。
ひとりひとりの“自助”の意識を支え励まし継続させることを可能にできるのが…地域とのつながりです。
支えるものが多く強ければ自ずと自助も強くなる。自助が強くなれば共助もさらにパワーアップする。
かつての日本がそうであったように隣近所、地域ぐるみで防災にあたる自助・共助のネットワークが必要です。
身近なあいさつから始めてみませんか?
同じマンションに住む方たちと気さくに挨拶されていますか?
もちろん無理なおつき合いをする必要はありません。
個人情報にもうるさい世の中なのでなおさらです。
でもエレべ―タ―で一緒になった時、通路ですれ違った時、ゴミ出しでばったり会ったときなど軽く挨拶するだけで、不思議なくらい心が軽やかになるものです。
中には、シレッとしている人もいますが、気にせずに挨拶を続けてみましょう!
そのうち笑顔がかえってきます。
当社が管理するマンションでのお話し。
避難訓練を実施したマンションは、住人同士のトラブルもなくビルもいつもきれいです。
みんなで力を合わせて取り組んだ経験(避難訓練)が生きているのだと思います。
きっと顔見知りになるだけで素敵な効果が現れているのかもしれません。
これが人間のネッワークが生む“共助”にほかなりません。
今日から、始めてみませんか!
ちょっと勇気を出して、素敵な挨拶を。
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