防災でいちばん大切なことは「命を守ること」
9月1日は「防災の日」。
災害は突然に襲ってきます。
大切なことは、防災の備えと心構えです。
災害が起こるかもしれない「その日」に備えて、日々の暮らしの中で防災について
取り組むことが重要です。
今すぐ準備したい携帯用トイレ
もし災害が起こり最初に困ることは何だと思いますか。
答えはトイレです。
空腹やのどの渇きなど多少の辛抱はできるものです。
どうしても我慢できないものはトイレ。
災害発生から4時間以内に、まずトイレに困ると言われます。
断水や停電によってトイレが使えなくなるからです。
トイレを我慢することほどつらいことはありません。
そこで今すぐ始められる防災へ準備。
災害用の携帯トイレの購入をおすすめします。
例えば、地震が起こったとします。トイレが使えそうだったのでそのまま使用した。
ところが地震により配管が損傷しており、下の階へ汚物があふれてしまった。
実際に発生した事例です。
※地震保険の対象外になるため損害賠償を請求されるケースもある。
このようなこともあるため、家族分の携帯用トイレの備蓄をおすすめします。
1セット100円~300円程度。
ドラッグストアや100円ショップ等で販売しています。
生活シーン別で取り組める防災
■就寝時
いつも就寝しる部屋で寝ころんで周囲を見渡してください。
インテリアや雑貨類、時計や写真立てなど、地震などの揺れで落下してきたら危険と
思われるものはしっかり固定したり、ガラスなどであれば素材を布製やシリコン製に
交換したり工夫してください。
あと避難経路の確保は重要です。
家具などが転倒して出入り口を塞いでしまうことがないように、転倒防止材などで固
定したり、家具自体を移動したりしてください。
■トイレ
携帯用トイレは必需品です。
また、便座を大きなゴミ袋などで覆いその中に1回分の用を足すための袋を入れて
使用する。
用を足したらしっかり消臭剤をかけ袋のくちをしっかり閉じて、庭やベランダなど
で一時的に保管する。
ウェットシートや生理用品もしっかりとストックすることをおすすめします。
■子ども
災害時は携帯電話が使えなく恐れがあります。
そこで災害時の重要な連絡手段が公衆電話になります。
お子様に公衆電話の使い方を教えておくこと。また、家族の連絡先を書いたメモな
どと一緒に小銭を携帯させてください。
■赤ちゃん
必要なものがすべて入ったママバッグは大活躍です。
おむつポーチ、授乳ケープ、着替えセット、タオル類、母子手帳、ベビーフード
ミルクセット、おもちゃなど完備してください。
■お出掛け
街中には危険なものがたくさん潜んでいます。毎日使う通勤通学路にも地震など発
生したとき落下物があるかも知れません。
日ごろから意識して、いざというときに身を隠せそうな場所や広い道路などをリサ
ーチしていてください。
建物であれば、非常口や階段など避難ルートのチェックも忘れずに。
両手が使えるリュックや、歩きやすいシューズ、大きなストールなども災害時に役
立つグッズです。
■家族とのつながり
いざというときの連絡手段を決めておくことは大変重要です。
・災害伝言ダイヤル(171)
・災害用伝言版(web171)
・SNSを使用する連絡手段など
また被災した場合、家族と会えるのが数日かかる場合もでてきます。
具体的な災害時の待ち合わせ場所を決めておいてください。
■買い物
日常備蓄の習慣がいざというときに役立ちます。
大きな災害のあとは流通がストップします。
食料品などはもちろん、衛生用品等の備えも忘れずに準備してください。
防災は「自助」「共助」「公助」と「近助」の心構えが大切
1923年9月1日、関東大震災が起こった日に淵源をもつ防災の日。
また台風が多く襲来する「二百十日」時節への戒めの日でもある。
悲劇を繰り返さないため、災害への備えを怠らないように制定された。
皆で助け合うというあいまいな定義ではなく、もっと深いつながりを重視した
顔が見える最小共同体を築くことが重要だと言われます。
それが“近助”。
日ごろから近隣の方との密接な人間関係を築き、地域の絆を強くする。
まずは自分自身から取り組んで見てはいかがでしょうか。
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