新しい不動産活用“リースバックとリバースモーゲージ”
注目されつつある新しい不動産活用としての手法であり、今後の期待が高まる。
その歴史は意外と古い“リースバックとリバースモーゲージ”。
住宅ローンの早期返済や老後資金の確保といった目的で利用されている。
リースバックとリバースモーゲージの違いとは!?
企業が自社ビルなどを売却して資金を得て、その売却したビルに賃貸料を払いそのままオフィスとして使用する“セール・アンド・リースバック”。
このスキームを個人向けに流用したものが“リースバック”です。
自宅を売却して、その売却代金を得る一方で家賃を払いながらそのまま自宅に住み続けることが可能です。
また、売却した自宅を再度購入できるのもリースバックの魅力かもしれません。
一方、自宅を担保に金融機関から老後資金等を借り入れるシステムを“リバースモーゲージ”と言います。
リースバックとの大きな違いは、自宅を売却しないことである。つまり、自宅の所有権はそのままであると言うことです。
借り入れた資金の使途はあくまでも老後資金としての活用であり、その他の利用は出来ないこともリバースモーゲージの特徴のひとつです。
■リースバックの特徴
対象物件:不動産全般
対象者:個人・法人
年齢制限:なし
住宅ローン:抵当権が設定されていても利用できる
資金の使いみち:自由
所有権:売却先の業者
家族の同居:可能
家賃:発生する
契約終了後:主に退去、再度購入するなど
■リバースモーゲージの特徴
対象物件:主に土地付き建物(分譲マンションは含まれないことが多い)
対象者:個人
年齢制限:制限あり
住宅ローン:抵当権が設定されていれば利用できない(金融機関による)
資金の使いみち:制限あり
所有権:本人
家族の同居:原則配偶者のみ
家賃:発生しない
契約終了後:売却、または相続人による一括返済など
ライフスタイルに応じて選択したい“リースバックとリバースモーゲージ”
審査条件がゆるく利用しやすさがあるリースバックですが、家賃設定いかんによっては、住居費用を安く抑えらるかはケースバイケースになります。
場合によっては、自宅を売却して家賃が安い住居に引っ越した方が得策かもしれません。
一方、利用条件や審査が厳しくその資金使途についても様々な制限があるため利用しづらさを感じさせるリバースモーゲージ。
しかし、所有権を手放すことなく、家賃も支払う必要がないスッキリとした仕組みになっていることか今後の広がりが予想されるリバースモーゲージ。
それぞれのメリットとデメリットをよく理解して利用を考えたいところです。
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